駅、公園、スーパー、ショッピングモールなどなど、出先で利用する場所といえば、
トイレ
ですよね。
ここ最近はいろんな機能が備えられた、
多目的トイレ
の設置がされている場所は多くなってきました。というか、設置してないほうが珍しいかも?
扉を開けると広々として、自分ひとりで入るにはもったいないくらいのスペースですが、多目的トイレはその名前の通り、様々な目的のために作られた特別なトイレです。
車椅子で入れるよう十分な広さがありますし、ご高齢の方や妊婦さんにはベンチやベッドがあったり、オストメイトという人工肛門または人工膀胱保有の方々に対応した設備、小さなお子さんを持つ親御さんにはオムツ換えシートやベビーチェアなどが設置されており、様々なパターンに対応している多目的トイレ。
ただ最近多いのは着替え目的で利用する場合。
お買い物した衣類を多目的トイレで着替えてそのままお出かけ。そんな感じで利用する人も多いですね。
どちらかというと必要に迫られた感のないことなので、多目的トイレでの着替えはマナー的にOKなのでしょうか?
多目的トイレでのマナーを、いま一度確認をしてみようと思います♪
多目的トイレでの着替えは許されるのか?
さて、多目的トイレでの着替えはいけないことでしょうか?
フィッティングボードという、靴を脱いであがれるようになっている収納式の台を見たことがあるでしょうか?
これが設置されているならば使用してもらって大丈夫かと思います。
百貨店やショッピングモールのトイレで私も見たことがありますが、実際に使ったことはありません。
なので、詳しい使用目的もあまり考えたことはありませんでした。
ただ、「フィッティング」というワードから、この台に上がって着替えができるんだな、と想像はついていましたね。
フィッティングボードにはこんな使用目的や設置するのにおすすめの場所があるようです。
◎お子さんの衣類やオムツの交換
◎女性のストッキング交換の補助
◎オストメイトの方が服が汚れた際の着替え
◎荷物置き
◎更衣室のないオフィスなどに便利
◎通勤ランナー
◎冠婚葬祭で着替えが必要な時
フィッティングボードは単に「着替え」以外にこれだけの使い方があったんですね。
用途の数だけ、たくさんの方が利用するわけですから、着替えで利用することは間違いではありません。
ただ、自分の他に様々な方が利用するということを理解して、最低限のマナーを守って利用したいものですね。
多目的トイレの知っておくべきマナー3選!
基本的にどんな人が利用しても良い多目的トイレですが、本当に必要としている人に優先されるべき設備がある限り、その方々への配慮をすることが大前提なのではないでしょうか。
不必要に利用しない
一般的なトイレを利用できる人であれば、多目的トイレが空いていたとしても一般の方を利用するべきです。
「空いてるし、誰も待ってないからいっか!」
みたいな状況はよくあると思います。ですが、その間に車椅子などの人がやってきたらどうでしょう?
そういった人たちにとっては利用できるトイレがそこしかないのです。
いつ出てくるかわからない。だけど、他の多目的トイレを探している余裕はない・・・外出のたびにこんなことがあっては大変です。
空いていても一般のトイレで事足りるのであれば、ぜひそちらを利用するように心がけたいものです。
利用した設備は元の場所へ
先程のフィッティングボードのような収納式の設備は他にもあります。オムツ換えシートなどもそのひとつ。
それらを利用したあとは必ず元の位置に戻しましょう。
使ったままたたまれていないオムツ換えシートなどで入り口を塞がれ、車椅子使用者がトイレに入れないなんていうケースがあるようです。
車椅子に座ったまま出しっぱなしの設備を片付けたりすることは難しいですし、大変です。
最悪の場合、トイレ利用を諦めなければならないことにもなりかねません。
次の人がスムーズに利用できることが当たり前になるよう、利用者一人ひとりが気をつけなければならないですね。
短時間利用に努める
利用する人それぞれに異なる事情があるかと思いますが、着替えで長時間利用していた人のために、本当に利用したい人が待たされるというケースもあるそうです。
服が汚れたとか、女性ならストッキングやタイツが破れた、あるいはひっかかって線が入ってしまった・・・そのような状況であればまだ話はわかります。
ただ、身なりを整えるだけ、買った新しい洋服に着替えたい・・・さほど早急の用事ではない目的の人はいま一度利用を控えられないか考えていただきたいものです。
利用したとしても短時間に留めてほしいものですが、基本的には優先的に使うべき方を考え、なるべく利用しない方向で持っていってほしいところ。
多目的トイレでの着替えに関するまとめ
多目的トイレでの着替えは基本的にはOKとみなして良いかとは思います。
ですが、車椅子利用の方、オストメイトの方々、そしてご老人や子供連れの親御さんたちが優先的に利用できるようにするのが理想です。
一般的なトイレで十分用を済ませられる方々へは、なるべく多目的トイレの使用を控える行動を心がけたいですね。
そして、多目的トイレ内の設備も、使ったあとはちゃんと元に戻しておくということ。
その後使う方が大変な思いをしないよう、使った人それぞれが思いやりを持って利用していけるといいですね。