学校生活での問題を抱える生徒の手助けをする仕事。それが、
スクールカウンセラー
という職業です。
ここ数年は非常に需要が高まってきており、大学でも心理学を専攻する生徒も増えているそうです。
スクールカウンセラーという仕事に就くにはどういった資格が必要なんでしょうか?また、平均的なお給料もどれくらいなのか、そして、相談を受けた時の内容としてどんなものがあるのかを、調べてみようと思います^_^
スクールカウンセラーに必要な資格とは?
児童・生徒の不登校、校内での問題行動・・・これらの問題に対応するためには、専門的な心理学の知識が必要とされます。こういった高度な心理学的知識を持ち、学校で心理相談業務を行う専門家のことをスクールカウンセラーと呼びます。
では、スクールカウンセラーになるにはどういった資格が必要なんでしょうか?
スクールカウンセラー
【資格要件】
ア 臨床心理士
イ 精神科医
ウ 大学教員(児童・生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識および経験を有し、学校教育法第1条に規定する大学の学長、副学長、教授、准教授または講師(常時勤務するものに限る)の職にある者、またはあった者)
スクールカウンセラーに準ずる者
【資格要件】
ア 大学院修士課程を修了した者で、心理臨床業務または児童・生徒を対象とした相談業務について、1年以上の経験を有するもの
イ 医師で、心理臨床業務または児童・生徒を対象とした相談業務について、1年以上の経験を有するもの
ウ 大学もしくは短期大学を卒業した者で、心理臨床業務または児童・生徒を対象とした相談業務について、5年以上の経験を有する者
このように「スクールカウンセラー」という名の付く資格はなく、臨床心理士の資格保持者ということになります。
臨床心理士になるには日本臨床心理士資格認定協会が指定する臨床心理士指定大学院の臨床心理学系専攻修士課程または専門職学位過程を修了すること。すなわち、臨床心理学系の修士号または、専門職学位の取得が基本要件となります。
臨床心理士指定大学院は、他の分野の大学院と比べかなりの高倍率傾向にあるので、臨床心理士になるには狭き門の難関とされます。
お給料はどれくらい?
全国的に見るとスクールカウンセラーの平均時間給は3000~5000円前後で、一見高給であるように思えます。
しかし、その多くは非常勤職員です。
自治体によってスクールカウンセラーの活用体制が遅れているところもあるために、文科省の規定にある「週8~12時間」の勤務形態のところ、実際には「4~8時間」に留まっているのが現実です。
となると、月収としては「8~16万円」程度でしかありません。
非常勤ということで、保険・年金、病気休暇や傷病手当等の社会保障も認められず、夏休み・冬休み・春休み等の長期の休暇期間は報酬がない場合も多く、賞与などもありません。
なので、スクールカウンセラーとして1箇所のみの勤務では収入的に厳しく、他の教育機関や医療機関・研究機関、クリニックや相談室等の仕事とかけ持ちをする人が多いのが現状なのだそうです。
どんな相談内容をうけるの?
相談内容は当然ながらさまざまな内容です。
沢山の生徒や保護者、さらには教員一人ひとりまでもが違う悩みを抱えているわけです。
クラスになじめない
ストレスからくる体調不良
いじめられている
いじめている
教師への不満
モンスターチルドレン
モンスターペアレント
挙げたらきりがありませんが、こういった問題に対処していくんですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
スクールカウンセラーという職業に就くには、臨床心理士という高度な知識を要する資格を取得することが必要だとわかりました。
需要が多い反面、まだスクールカウンセラーを受け入れる体制が整っていない、収入や勤務時間等の問題があることもわかりました。
スクールカウンセラーという職業について少しでも知識として入れておいて、並行してドラマも見てみるとまた今までと違った視点で観ることができるかもしれませんね!