2019年春のNHK朝の連ドラ、
『なつぞら』
が始まります。
主演は、2018年大晦日のNHK紅白歌合戦の紅組司会を務めた、女優の
広瀬すずさん
が演じます。
主人公は奥原なつという、戦争で両親を亡くし、後にアニメーターとして活躍する女性。
では、その奥原なつという人物のモデルとなった方はいるんでしょうか?
朝ドラは、実在した人物や出来事をモデルにしたケースがほとんどなので、今回の『なつぞら』の主人公・奥原なつもそういうパターンのはず♪
では、奥原なつのモデルになった人はどんな人なんでしょうか?
NHK朝ドラ『なつぞら』奥原なつのモデルは奥山玲子?
空襲で両親を亡くし、1946年夏に父の戦友が住む北海道十勝に住むことになった主人公、奥原なつ。
小学校に通い、同級生の天陽との出会いで「アニメ」という存在を知ることになります。
なつは高校卒業後に上京し、アニメーターへの道を切り開いていきます。
・・・というのが、ドラマでの主人公の生い立ちとなります。
では実際にモデルとなったと言われる人物はどんな方なのでしょう?その人物とは、
奥山玲子さん
という女性。
名前だけ聞くとみなさん「?」としか思わないかと思います。私も最初そうでした^^;
奥山さんは東北のご出身。
東北大学教育学部に入学しますが、家出同然で上京し、叔父の紹介で東映動画という会社に入社します。
この東映動画という会社。
今や「東映アニメーション」と名前を変えているわけですが・・・名前見てわかりました?
数々のアニメーション映画を手がけている会社として有名ですよね!
奥山さんは1958年の東映動画の第1弾のアニメ「白蛇伝」の制作にはすでに参加しており、その後はあの有名な、
『母をたずねて三千里』
『火垂るの墓』
などの制作にも携わっています。
さらに、アニメーションとしての顔とは別に、銅版画家として活躍していたこともあったのだとか。
アニメーターとしてだけでなく、マルチな制作活動をしていたことがわかります。
しかし、奥山さんが大学の教育学部を出て普通に就職していたとしたら、日本のアニメ界は一体どうなっていたんだろう・・・?なんて考えてしまいますね^^;
奥原なつモデルの奥山玲子はジブリとも関係か?
先程も少し触れましたが、朝ドラ『なつぞら』で広瀬すずさんが演じる主人公、奥原なつのモデルである奥山玲子さんは、1958年の東映動画作品『白蛇伝』制作にはすでに参加していました。
そして1959年東映動画入社の、作画監督・小田部羊一さんとご結婚されています。
ということは、旦那様は奥山さんの後輩ということになります。
さらに、小田部さんの同期にはなんと、
高畑勲さん
そして5歳下には、
宮崎駿さん
という、そうそうたるメンバーがいたわけです。
東映動画という会社は、高畑勲さんや宮崎駿さんがキャリアを積んだ会社でもあったわけですね。
そして日本のアニメ界の重鎮たちが、奥山さんの後輩たちということになります。
働く女性がまだ少なかった時代にアニメ制作に携わり、さらに後々日本のアニメ界を引っ張っていく人たちの中でバリバリ仕事をしていたということに、とても憧れますね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
NHK朝ドラ『なつぞら』主人公のモデル、奥山玲子さんについてお話してきました♪
アニメという当時は「まだこれから!」という業界に、女性がその仕事に携わっていたことに、驚きと同時に憧れを感じます。
ドラマではどう描かれているんでしょうか?
広瀬すずさんの演技にも注目ですね♪