みなさん、サヴァン症候群という言葉は聞いたことはあるでしょうか?
言葉は知っているけど、実際にどんな人のことをいうのかわからないなんて方も多いのではないでしょうか?
改めてサヴァン症候群の特徴と、2018年7月放送のドラマ、
『グッド・ドクター』
のように、サヴァン症候群の人は医者になれるのか?も考えていこうと思います。
さらに、芸能界にサヴァン症候群の方はいるのでしょうか?
サヴァン症候群とは?どんな特徴?
『サヴァン』とは、フランス語で『賢人』という意味。
サヴァン症候群は、自閉症や知的障害などがある一方で、突出した才能を持っている人のことを言います。
その才能によっても様々な特徴がありますが、一度読んだ本の内容を完璧に覚えていたり、絶対音感があったり、「天才」と評される人もいます。
しかし、その突出した才能の一方で、人とのコミュニケーションを取るのが非常に苦手で、通常の学習能力に関しては先天的な障害を持っていたりすることから、『サヴァン症候群』と呼ばれるのです。
そして、健常者と比較して並外れているわけではないけれども、障害にもかかわらずある分野で他の分野より優れた能力を持つ人も含めることもあります。
また、天才や偉人といわれるような特性を持つ方の多くは、中には日常生活に支障が出てしまうほどの人、時にコミュニケーション障害・自閉性障害に近いほどの人もおり、それがさらに極端になって「紙一重」を超えてしまったのがサヴァン症候群だという見方もあります。
若い方は知っているかな?^^;
上の画像にもありますが、ハリウッドの大物俳優、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ出演の映画、
『レインマン』
で、ダスティン・ホフマンが演じた役・レイモンドはまさにサヴァン症候群の症状を持つ人物。
分厚い本も一度読んだだけで暗記できてしまったり、4桁の掛け算を瞬時に言い当てるなどなど、暗記力や数字に強い特性を持つ人物を見事に演じました。
よかったらみなさんも観てみてくださいね♪
サヴァン症候群の人は医者になれるのか?
さて、ドラマ『グッド・ドクター』について一つ疑問が・・・
サヴァン症候群の人は医者になれるのか?
ということ。
現実問題としてこれは可能なのでしょうか?
主人公は自閉症でもあるわけですが、自閉症やアスペルガー症候群という病名は『自閉症スペクトラム』と呼ばれるようになりました。
そして、他者とのコミュニケーションの困難・言語発達の遅れや特定の物への興味やこだわりがありますが、知能発達の遅れをほとんど伴わない部類を、
高機能自閉症
と言います。
医師になるには並大抵の努力ではなれないですが、高機能自閉症の人は健常者とは比べ物にならないくらいの集中力がありますし(興味のあることなど特定のこと)、IQの高い方もたくさんいるので、医師になるための知識を得ることや医師免許を取得することは不可能ではありません。
それこそ『医師』という特殊分野には、実際のところ自閉症スペクトラム、サヴァン症候群の人もいらしゃるそうです。
では、高機能自閉症の方が実際に医師免許を取得したとして、医師としてやっていけるのかどうか?
ここはやはり、障害の重さによるのではないでしょうか?
このような診断がついたひとにとっては、臨床医としてやっていくのは稀なケースですし、難しいところかもしれません。
対人関係において苦手な部分が多いとなると、患者さんや患者さんの家族、そして同じ場所で働くスタッフ同士のコミュニケーションでつまずきますし、その場の空気を読むことも難しいので、大なり小なりトラブルになることが予測されます。
サヴァン症候群といわれている芸能人は?
ジミー大西
吉本所属のお笑い芸人でもあり、画家でもあるジミー大西さん。
80年代のお笑いブームを支えた一人でもありますが、ジミーさんの絵は国内外でも高く評価されています。
高橋みなみ
AKB48の高橋みなみさんがなぜサヴァン症候群を疑われているのかと言うと、フジテレビのバラエティ番組『めちゃ×2イケてる!』のAKB期末テストでの絵がすごすぎたことが原因のようです。
ご覧ください^^;
今にも動き出しそうな昆虫やカエルの絵がありますが、これ全部高橋さんが描いたもの。
しかし、他のテストの成績が良かったかと言うとそうではなく、最下位と偏りがあることからサヴァン症候群と疑われてしまったのかもしれません。
まぁでも、この絵のクオリティですから、疑われてもムリはないのかも(汗)
松村邦洋
150を超えるものまねのレパートリーと記憶力の持ち主であることから、サヴァン症候群なのでは?と言われています。
しかし、BSスカパーの番組『BAZOOKA!!!』、『松村邦洋の天才の証明』の回では、サヴァン症候群と好評もしているようです。
山下清
芸能人枠ではありませんが、日本を代表する偉大な画家、山下清さんもサヴァン症候群であるといわれている1人です。
ドラマ『裸の大将』でもおなじみです。
驚異的な映像記憶力の持ち主で、18歳から始まった放浪の旅では、旅先ではほとんど絵を書くことなく、行く先々で風景を記憶し、当時生活をしていた八幡学園や実家に戻ってからその記憶をもとに絵を描くといったやり方でした。
まとめ
対人関係に支障をきたすものの、ある特定の分野では驚異的な才能を発揮するサヴァン症候群。
しかし、能力に偏りがみられるからといって、その人すべてがサヴァン症候群だと判断するのはちょっと違いますよね。
私たちの実生活の中でサヴァン症候群の方がいる場合、私たちはどう向き合うべきか、ドラマ『グッド・ドクター』を観て少しでも勉強し、理解できる部分があるかも(?)しれないですね^_^
◎サヴァン症候群の主人公のドラマ『グッド・ドクター』⇩⇩